群馬・長野温泉旅行2日目に宿泊しました。

四万温泉 積善館
積善館






















創業300年以上の歴史のある老舗の温泉旅館です。

建物は四万川側から本館、山荘、佳松亭と階段状に建っています。
かなり複雑な造りで迷子になりそうでした(館内図はHPから拝借しました)。
館内図


最初の画像は、本館側から写したものです。
手前の赤い橋と正面の建物(元禄の湯)は、「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルと言われています。

本館は日本最古の木造湯宿建築で、1691年(元禄4年)の建築です。
建物内部の造りも歴史を感じさせますね・・・
本館(1)


本館(2)


今回は、館内図の真中に位置する山荘に宿泊しました。
山荘は昭和11年に建築され、桃山様式の造りで国の登録文化財にも指定されています。
かつては、政界、財界など多くの著名人が利用した格式高い建物です。

本館と山荘は、「浪漫のトンネル」と呼ばれる通路で結ばれています。
ここも「千と千尋・・・」の中に登場する「不思議の街」に続くトンネルのモデルと言われていますね・・・
浪漫のトンネル


宿泊したのは、山荘の2階部分にある、こちらの部屋・・・
部屋(1)

次の間、広縁のついた11.5畳の和室です。
部屋(2)


障子の格子デザインも凝ってますね・・・
部屋(3)


窓からの眺望は得られませんが、木々の緑に囲まれ癒されました。
部屋(4)


お風呂は全部で4か所あり、全ての浴槽が源泉かけ流しです。

まずは、佳松亭にある、杜の湯へ・・・
杜の湯は、男女別に内湯と露天風呂があります。
杜の湯


内湯の様子は、こちら・・・
20人は入れる大きな浴槽です。
杜の湯 内湯


内湯の外に併設された露天風呂・・・
2つに分かれていて、手前は温め、奥は適温に温度調節されていました。
杜の湯 露天風呂(1)


周囲は壁で囲まれていて、眺望は得られません。
露天のスペースは広いので、解放感はありました。
杜の湯 露天風呂(2)


決して悪くは無いのですが、変わり映えも無く、こんな物かと言う感じですぐに出てしまいました。

そして、お目当ての元禄の湯へ・・・

元禄の湯の入口は、本館玄関の隣にあります。
元禄の湯


元禄の湯の様子は、こちら・・・
元禄の湯(1)


高い天井とアーチ型の窓、石造りの5つの浴槽が整然と並んでいます。
昭和5年建築とのことですが、当時はかなりモダンなデザインだったのではないでしょうか。
雑誌等で何度も見ていましたが、この雰囲気は良いですね・・・
元禄の湯(2)


浴槽側から、入り口方向を撮影・・・
脱衣所は無く、入り口を開けるとすぐに浴室になります。
元禄の湯(2)


蛇口からも温泉が注がれていますが、基本的には浴槽の底からお湯は投入されています。
元禄の湯(3)


蛇口に付いた析出物は、温泉成分の濃さを感じさせます。
しかし浴感は、そういった強さを感じさせず、無味無臭で非常に滑らかなお湯でした。
体にはまとわり付くような・・・良いお湯ですね。

他に貸切風呂の山荘の湯、混浴の岩風呂と2つの浴室がありますが、
元禄の湯がすっかり気に入ってしまい、それ以外の浴室には行きませんでした。

夕食は、佳松亭1階のラウンジで頂きました。

料理は見た目も綺麗で、美味しかったですね・・・
今の時期らしく、松茸の土瓶蒸しと松茸ご飯が出されました。
中国産とのことでしたが、香りは良かったです。
夕食(1)


夕食(2)


夕食(3)


夕食(4)


夕食(5)


朝食には温泉粥が出されました。
素朴な味ですね・・・
朝食


評価(5点満点)
お湯:4、施設:4、眺望・開放感:3、食事:4
四万温泉らしい、滑らかな良いお湯でした。
杜の湯も悪くありませんが、あまりにも変わり映え無く・・・
僕が気に入ったのは、やはり元禄の湯でした。
元禄の湯に浸かるだけで十分満足出来ましたね。
本館は湯治部屋と言う位置づけでしょうか・・・
山荘の部屋も古く、そこそこ年季が入っています。
近代的な旅館を好む方は、佳松亭に泊まるのが良いかと思います。
食事も美味しかったです。

DATA
四万温泉 積善館
住所:群馬県吾妻郡中之条町四万温泉
TEL:0279-64-2101 
料金:1泊2食付6300円〜(本館)
泉質:ナトリウム・カルシウム−塩化物・硫酸塩温泉(中性低張性高温泉)
源泉温度:62.9℃、PH:6.74
HP:http://www.sekizenkan.co.jp/